病気としての多汗症、体質としての多汗症
多汗症には治療を必要としない体質としての多汗である生理的多汗と、病気の症例として現れる特殊な多汗の2種類があります。
このうち、病気としての多汗症について少し詳しく書いておきます。多汗症というとただ人より汗をかきやすいだけの体質であると多くの人は考えていますし、命の危険性もないので「病気」という認識はされにくいですが、多汗症は病気として厚生労働省からも認定されており、病院で多汗症だと診断されれば保険の適用もできます。
汗というのは誰でもかく自然な生理現象の一種であり、多汗症かどうかの判断は自分では難しいばかりか、お医者さんでも人によって気にし過ぎと言われたり多汗症と診断されたりします(最も気にしすぎることが多汗症の原因の一つにもなっているので気にしすぎというのはあながち間違いではありません)。
しかし多汗症の原因はストレスや不安など精神的な要素が大きくかかわってくるので、自分が多汗症かどうか気になる人は不安を溜め込むよりは一度病院に行って診察してもらったほうがいいと思います。
また多汗症は不安や緊張、ストレスなど精神的な原因でなることから特に思春期や環境の変化が大きい状況でなりやすいですが、他の病気の症例の一つとして現れることもあるのでちょっとおかしいな、と思ったら一度病院で見てもらったほうがいいかもしれません。